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訳あり不動産

車が入らない家は売れる?月極の車庫証明と、停められるようにする方法

公開日:2026年8月21日 更新日:2026年9月5日

「うちは車が入らないから、売れないんじゃないか」。前面道路が狭い家、敷地に段差がある家、駐車スペースはあるけれど今の車が収まらない家——明石市・加古川市周辺でも、こうしたご相談をいただきます。

この記事では、車が入らない・停められない家がどう売られていくのかを、当社がご相談を受けてきた範囲でお話しします。近くの月極駐車場を借りるという選択肢や、停められるようにする方法も含めて見ていきます。

「車が入らない」にはいくつかの形があります

ひとくちに車が入らないといっても、原因はさまざまです。当社がご相談を受けるのは、おおむね次のような状態です。

状態 どういうことが起きているか
前面道路が狭い そもそも家の前まで車で入れない。角を曲がりきれない場合もある
敷地に高低差がある 道路から敷地までに段差があり、車を上げられない
駐車スペースがない 建物と塀で敷地が埋まっていて、停める場所そのものがない
駐車スペースが小さい 場所はあるが、今の車が収まらない。またはドアが開けられない

道路そのものの条件については、セットバックの記事や私道に面した家の記事でもお話ししています。敷地の形が理由の場合は狭い土地・変形地の記事もご覧ください。

車が入れない狭い道に面した戸建て住宅のイメージ

昔の駐車スペースに、今の車は収まりません

意外に多いのが、4つ目の「あるけれど小さい」です。理由のひとつは、車そのものが昔より大きくなっていることです。

分かりやすいのが軽自動車です。軽自動車検査協会によると、規格は次のように変わってきました。

時期 軽自動車の規格(長さ×幅)
昭和51年〜平成元年 3.20m × 1.40m 以下
平成2年〜平成10年9月 3.30m × 1.40m 以下
平成10年10月〜現在 3.40m × 1.48m 以下

昭和の終わりに建った家の駐車スペースは、当時の軽自動車に合わせて作られているかもしれません。今の軽は長さで20cm、幅で8cm大きくなっています。さらに普通車になると、小型自動車(5ナンバー)の枠が長さ4.7m・幅1.7mまで、それを超える3ナンバーの車も一般的です。「昔は停められていたのに、今の車では入らない」という状態は、こうして生まれます。

ドアの開閉も見落とせません。幅ぎりぎりに収まっても、隣の塀との間が狭ければ、乗り降りができません。

今の車では幅が足りない古い住宅の駐車スペースのイメージ

買主さまは、分かったうえで見に来られます

この点を気にされる売主さまは多いのですが、実際には車が入らないと分かったうえで見に来られる方がほとんどです。物件の情報を見て、写真を見て、それでも見に行こうと思った方が現地に来られます。

むしろ現地では、「ここを削れば停められないか」「塀を壊せば入るのでは」と、駐車スペースを作れないか考えながら見ていかれる方もいらっしゃいます。

価格については、条件によって変わるとしか申し上げられません。同じ「車が入らない」でも、駅から近いのか、近くに月極駐車場があるのか、建物の状態はどうかで、話はまったく変わってきます。一律にいくら下がると決まっているものではありません。

車が入らないことは、物件の情報に書きます

買主さまが分かったうえで来られるのは、物件の情報にそう書いてあるからです。当社は、車が入らないこと・停められないことを最初から記載します。写真も、道路の幅が分かるものや、駐車スペースの様子が伝わるものを載せます。

隠したところで、現地に来れば分かります。「話が違う」となれば、買主さまの時間も売主さまの時間も無駄になりますし、車を停めるつもりだった方に来ていただいても、契約には至りません。先に書いておけば、その条件で構わないという方が見に来られます。

引き渡しの前には、告知書(物件状況等報告書)にも記載します。知っていることを全部伝えたうえで契約する形が、売主さまを守ることにつながります(契約不適合責任の記事)。

近くの月極駐車場を借りるという選択肢

実際によくあるのが、近所の駐車場を借りて住むという形です。当社でもこの選択肢はご案内していますし、そうやって購入された方は結構いらっしゃいます。

ここで知っておいていただきたいのが、車を持つときに必要な車庫証明(自動車保管場所証明)のことです。兵庫県警察によると、保管場所は使用の本拠の位置から直線距離で2km以内であることが必要とされています。駐車場を借りる場合は、保管場所使用承諾証明書か賃貸借契約書の写しなどを添えて申請します(手数料は2,200円)。

つまり、家の近くに借りられる駐車場があるかどうかは、その家を買う方にとって現実的な判断材料になります。売り出すときには、周辺に月極駐車場があるか、空きがあるか、料金はどのくらいかを当社で調べてご案内します。これは売主さまにお調べいただく必要はありません。

住宅街にある月極駐車場のイメージ

停められるようにする方法もあります

物件によっては、手を入れることで停められるようになる場合があります。当社がご相談を受けてきた中では、次のような方法があります。

方法 どんなときに検討するか
塀や門柱を撤去する 間口が塀でふさがれている場合。開口を広げられることがある
敷地の一部を駐車スペースにする 庭や物置のある部分を整地して、停められる形にする
高低差を解消する 道路との段差にスロープを作る。工事の規模は現地によって変わる

ただし、費用をかけた分がそのまま価格に返ってくるとは限りません。手を入れるかどうかは、物件ごとにその都度考えます。工事にいくらかかるのか、そこまでして停められるようになるのか、その状態で買主さまがどう見るのか——現地を確認したうえで、売主さまと相談しながら決めていきます。

売り出す前に自己判断で工事を始めてしまうと、費用が回収できないまま売ることになりかねません。まずはご相談ください。

車がなくても暮らせる場所かどうか

車が入らない家を買われる方には、はっきりした傾向があります。

ひとつは、そもそも車を持たない方です。駅や商店が近く、自転車で用が足りる場所であれば、駐車場がないことは問題になりません。もうひとつは、近くに駐車場を借りればよいと考える方。そして、賃貸や再販を考える投資家・事業者や、隣接地の所有者です。

隣の土地の方にとっては、狭くても使いみちのある土地です。買い増して敷地を広げる、駐車場として使うといった形が考えられます(隣地の買い増しの記事)。

道が狭く車が入らない物件は、地域によってよく出てきます。播磨町の事情は播磨町で相続した空き家を売る記事でも触れています。

当社にできること

当社は仲介と買取の両方を扱っています(買取と仲介の違いの記事)。車が入らない物件を当社が買い取る場合も、一律の基準があるわけではなく、その都度考えます。場所、周辺の駐車場事情、建物の状態、手を入れて停められるようになるかどうか——現地を見て判断させていただきます。

まずは現地を見せてください。道路の幅、敷地までの段差、駐車スペースの寸法、周辺の月極駐車場の有無は、当社が現地と役所で確認します。そのうえで、そのまま売るか、手を入れてから売るか、当社が買い取るか、売主さまと相談しながら決めていきます。

「車が停められないから」と言われた家についても、まだ売ると決めていない、査定だけ、という段階のご相談でも構いません。お気軽にどうぞ。

まとめ

車が入らない家には、道が狭い・段差がある・スペースがない・スペースが小さいといった形があります。とくに昔の駐車スペースは、当時の車に合わせた寸法のことがあり、今の車では収まらない場合があります。

ただ、買主さまはその状態を分かったうえで見に来られます。近くの月極駐車場を借りて住むという形も現実にありますし、塀の撤去などで停められるようになる物件もあります。手を入れるかどうかは費用と効果を見て個別に判断することになりますので、工事を始める前にご相談ください。

ご確認ください

この記事の記載は執筆時点のものです。軽自動車の規格・車庫証明の要件・手数料は、制度の改正によって変わる場合があります。車庫証明の詳細は管轄の警察署にご確認ください。工事の可否・費用、価格への影響は、物件の条件によって大きく変わります。記載は当社がご相談を受けてきた範囲での傾向であり、すべての物件に当てはまるものではありません。記事中の画像はイメージです。

よくある質問

車が入らない家は売れませんか?

売れます。車が入らないと分かったうえで見に来られる方がほとんどで、駅が近く自転車で用が足りる場所であれば問題にならないこともあります。近くの駐車場を借りて住まれる方もいらっしゃいます。

駐車スペースはあるのに「入らない」と言われました。なぜですか?

車の大きさが昔より変わっているためです。軽自動車の規格は昭和51年〜平成元年が3.20m×1.40m、現在は3.40m×1.48mです。当時の車に合わせて作られたスペースでは、今の車が収まらないことがあります。ドアを開ける余裕があるかも確認が必要です。

近くの駐車場を借りれば、車は持てますか?

持てます。ただし車庫証明が必要で、兵庫県警察の案内では保管場所は使用の本拠の位置から直線距離で2km以内とされています。借りる場合は保管場所使用承諾証明書などを添えて申請します。売り出しの際は、周辺の月極駐車場の有無や料金を当社で調べてご案内します。

塀を壊せば車が入るようになりますか?

物件によります。塀や門柱の撤去で開口を広げられる場合もあれば、道路の幅そのものが理由で難しい場合もあります。現地を確認しないと判断できませんので、工事を始める前にご相談ください。

駐車スペースを作ってから売ったほうが高く売れますか?

かけた費用がそのまま価格に返ってくるとは限りません。工事の費用、停められるようになる状態、買主さまの見方を現地で確認したうえで、その都度考えることになります。自己判断で先に工事をされると費用が回収できないことがあります。

車が入らない家は、どんな方が買うのですか?

車を持たない方、近くに駐車場を借りればよいと考える方、賃貸や再販を考える事業者、そして隣接地の所有者です。隣の土地の方にとっては、買い増して敷地を広げる、駐車場として使うといった使いみちがあります。

明石・加古川の訳あり不動産、まずはご相談ください

「売るかどうか迷っている段階」でも大丈夫です。買取と仲介、どちらで進めた場合の金額も比べられます。他社で断られた物件のご相談も歓迎です。