他社に断られた物件の買取|当社が最初に確かめること・買い取れない2つの場合・金額の考え方
「ほかの不動産会社に断られた」というご相談を、当社は日常的にいただいています。査定額を出してもらえなかった、うちでは扱えないと言われた、預かってもらったのに連絡が来なくなった。理由はさまざまです。
なぜ断られるのかは不動産屋に断られた家は売れない?断られる8つの理由と、諦める前にできることに書きました。この記事はその続きです。断られた物件のご相談をいただいたあと、当社が買い取るかどうかを何を見て決めているのか、その順番をお伝えします。どの物件も買い取れます、とは言えません。それでも、何を見て決めるかを先に知っていただくと、ご相談の準備が楽になります。
最初に確かめるのは、建物が法律に合っているかと、登記があるか
建物が建っている物件なら、当社が最初に確かめるのはこの2つです。道路や境界、傷みや荷物より先に見ます。先に書いておくと、この2つがそろっていない家も当社は買い取っています。訳あり物件では珍しいことではありません。
一つ目は、建物が建築基準法に合っているかどうかです。建築確認を受けて建てられ、完成後の検査を受けて検査済証が出ているか。確認を受けずに増築された部分がないか。建てた当時の決まりには合っていて、あとの改正で今の基準から外れた家(既存不適格)と、手続きを踏まずに建てたり増やしたりした家は別物です。この違いは増築した家は売れる?建築確認・検査済証がない場合と「既存不適格」で説明しています。
二つ目は、登記です。建物の登記があるか、増築した部分が登記されているか。登記のない建物は、誰のものかを登記で示せません。法律では、新築した人や、登記のない建物の所有権を取得した人は、1か月以内に表題登記を申請することになっています(不動産登記法47条)。登記がない家の売り方は未登記の建物がある家は売れる?「登記していない家」「増築未登記」の売り方と手続きにまとめています。
最初に確かめるのは、買い取ったあとに当社が何をすることになるかを知るためです。手続きを踏んでいない部分があれば是正を、登記がなければ登記を、当社が引き受ける前提で金額と進め方を決めます。

お手元に建築確認済証、検査済証、建物の登記事項証明書があれば、最初のご相談で見せていただけると助かります。なくてもご相談いただけます。
断られた理由ごとに、当社はこう見ています
先の記事で挙げた「断られる8つの理由」について、当社がどう見ているかを並べます。ほとんどは、金額や進め方が変わるだけで、買えない理由にはなりません。
| 価格が低い | 金額の大小で断ることはありません。低い価格帯の物件も同じ手順で見ます |
| 建て替えができない | 建物をそのまま使えるかどうかを見ます。使える状態なら、建物を残したまま使います(下に実例があります) |
| 荷物が残っている | そのままの状態で査定します。片づけは買い取ったあとに当社が手配します |
| 傾き・雨漏り・老朽化 | 現地で傷みの程度を見て、直す費用を見込んで金額に反映します。直さずに買い取ります |
| 境界が分からない | 図面と現地を確認し、必要なら測量を手配して進めます |
| 市街化調整区域 | 普通にお受けしています。建て替えや用途の制限を調べたうえで、使い方を決めます |
| 事故物件 | 告知すべきことを整理したうえでお受けしています |
| 遠方・エリア外 | 物件が当社の対応地域にあれば、お住まいが遠方でも進められます。現地は当社が見に行きます |
傾きや雨漏りの見方は買い取った家は、その後どうなる?に、境界がはっきりしない土地の進め方は境界が分からない家・土地は売れる?測量する前に知っておきたい売却の進め方に、荷物が残った家の扱いは荷物が残ったままの家は売れる?にそれぞれ書いています。
当社でも買い取れないのは、この2つの場合です
次の2つの場合は、当社でも買い取りが進みません。
相続人がそろわない、または争いになっている
相続した家を売るには、相続人全員の合意が要ります。連絡の取れない相続人がいる、遺産の分け方でもめている、という状態では、売主が決まらないため買取の契約はできません。そのような場合も、ご相談ください。相続人を探す手続きや遺産分割の進め方について、司法書士をご紹介いたします。連絡が取れない相続人がいるときの手続きは相続人と連絡が取れない実家は売れる?行方不明・音信不通のときの進め方で説明しています。
金額が折り合わない
当社の買取価格は、買い取ったあとにその家をどう使えるかから決まります。ご希望の金額と当社の金額が合わなければ、買取にはなりません。その場合は、仲介で売り出したときの見込み額をお伝えして、そちらで進めるかどうかをご検討いただきます。
このほか、農業振興地域内の農用地区域は当社の取扱対象外です。それ以外の農地は、宅地とあわせてご相談いただけます。
買取価格の考え方
買取の金額は、その家を買い取ったあとにどう使えるかで決まります。建物を残して使う家なのか、解体して土地にする場所なのか。それぞれの使い方で見込める金額から、直す費用や解体の費用、手続きにかかる費用を見込んで、当社の買取価格を出します。ですので、仲介で一般の買主さまに売る場合の相場より低くなるのが普通です。
当社では、買い取る場合の金額と、仲介で売り出す場合の金額の両方をお出しして、比べたうえで決めていただいています。買取と仲介の仕組みの違いは買取と仲介どっちが得?金額・期間・手間で比べる選び方で、買い取った家がそのあとどうなるかは買い取った家は、その後どうなる?で説明しています。
実例:明石市魚住町の、建て替えができない家
明石市魚住町で、建て替えができない(再建築不可の)家を買い取ったことがあります。他社では、再建築不可であることを理由に断られていました。
当社が現地で建物を見たところ、傷みは、建物をそのまま使える範囲の修繕で済むものでした。建て替えられない土地でも、今ある建物を使い続けられるなら、住まいとしての価値は残ります。そう判断して買い取り、修繕したうえで、現在は当社が所有して賃貸物件として貸しています。

建て替えができないことと、住めないことは別です。再建築不可の家がどう評価されるかは再建築不可の家、値段はどう決まる?相場より下がる理由と、納得して売るための進め方で、売り方は再建築不可の家は売れる?売却の進め方で説明しています。
ご相談のときにあると話が早いもの
そろっていなくて構いません。手元にあるものだけで始められます。
- 固定資産税の納税通知書。物件の所在と評価額が分かります
- 建物と土地の登記事項証明書、または権利証(登記識別情報)
- 建築確認済証・検査済証(残っていれば)
- 他社に断られたときに言われた理由のメモ
- 外観・室内・前面道路の写真
他社に断られた理由が分かっていれば、お伝えください。
当社がお手伝いできること
ご相談をいただいたら、建築確認と登記を確かめ、現地を見て、買い取る場合の金額と仲介で売り出す場合の金額をお出しします。
- 荷物が片付いていなくても大丈夫ですので、そのまま査定させていただきます
- 遠方にお住まいの方は、お電話と写真でご相談いただけます。現地は当社が見に行きます
まだ売ると決めていない段階でも構いません。
- 無料査定・売却のご相談フォーム(入力1分)
- お写真を送るだけのLINE相談もお受けしています
ご確認ください
この記事では、当社が買取の判断をするときの見方をお伝えしています。買い取れるかどうかと金額は、建物の状態・土地の条件・権利関係・時期で違います。実例は当社が扱った一件で、売主さまが分からないように、時期と金額は書いていません。記事中の画像はイメージです。
よくあるご質問
他社で値が付かなかった家でも、買い取りの対象になりますか?
物件を見てからでないとお答えできません。当社で買い取りが進まないのは、相続人がそろわない・争いになっている場合と、金額が折り合わない場合です。それ以外の理由で断られた物件は、建築確認と登記を確かめ、現地を見たうえで金額をお出しします。
検査済証がありません。買い取りは無理ですか?
検査済証がない家も買い取っています。建てたときに建築確認を受けているか、増築があるか、今の状態がどうかを確かめて金額を出します。確認済証や図面が残っていれば見せてください。
増築した部分が建築確認を受けていないと言われました。買い取りの対象になりますか?
なります。確認を受けていない増築がある家も買い取っています。是正が要る部分があれば、当社がそれを引き受ける前提で金額を出します。増築の状況が分かる図面や写真があれば見せてください。
未登記の建物があります。買い取りは無理ですか?
未登記の建物がある家も買い取っています。登記のない建物は、所有権を取得した人が1か月以内に表題登記を申請します(不動産登記法47条)ので、買い取ったあとに当社が登記することもできます。売買の前に所有者の側で登記を済ませるかどうかは、書類を見て決めます。
相続人の一人と連絡が取れません。それでも買い取りは進みますか?
その状態では買取の契約はできません。売主になる相続人が決まっていないためです。それでもご相談ください。連絡が取れない相続人がいるときの手続きが進むよう、司法書士をご紹介いたします。
提示された買取価格に納得できないときは、どうすればいいですか?
お断りいただいて構いません。当社は仲介で売り出す場合の金額もお出ししますので、そちらで進めることもできます。
買い取った家は、そのあとどうなりますか?
建物を残して使うか、解体して土地にするかです。どちらになるかは、建物の状態と場所で決まります。
「売るかどうか迷っている段階」でも大丈夫です。買取と仲介、どちらで進めた場合の金額も比べられます。他社で断られた物件のご相談も歓迎です。
