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買取・仲介・査定

不動産買取のデメリットは?向いている人・向いていない人

公開日:2026年7月25日 更新日:2026年10月10日

不動産会社に相談したら、「この物件なら買取のほうがいいですね」と言われた。調べてみると、どのサイトにも「買取は安くなる」と書いてある。安くなるのに、なぜ勧められるのか。言われるまま進めて、損をしないだろうか。買取を提案されて、ここで立ち止まる方は多いです。

その迷いは、まっとうな感覚です。買取にはデメリットがあります。この記事では、それを隠さずに一つずつ見ていきます。そのうえで、デメリットを分かったうえでなお買取が合うのはどんなときか、逆に仲介を選んだほうがいいのはどんなときかまで、順にお話しします。

いちばんのデメリットは、価格が仲介より下がること

まず、いちばん大きいところから。買取の価格は、仲介で売る場合の見込みより下がります。これは駆け引きの話ではなく、仕組みの話です。

買い取った会社は、その家をそのままにはしません。リフォームをして再販したり、建物を解体して土地として売ったりします。つまり、買取価格には、工事の費用、持っている間の税金や諸費用、そして会社の利益が含まれています。市場で購入希望の方を探す仲介と比べて価格が低くなるのは、この構造があるからです。

どれくらい差が出るかは、物件の状態や場所によって変わります。傷みが少なく手を入れる部分が少ない家なら差は小さめに、大がかりな工事や解体が要る家なら差は大きめになります。当社が買い取った家をどう再生して売っているかは、こちらの記事で具体的にお話ししています。仕組みが見えると、価格の意味も分かりやすくなると思います。

デメリットは、価格だけではありません

ほかにも、知っておいてほしい点が3つあります。

ひとつめは、「もっと高く売れたかもしれない」を試せないこと。仲介なら、時間をかけて購入希望の方を探すうちに、その家を気に入って相場以上の値を付ける人が現れることもあります。買取はその可能性を手放して、確実さと早さを取る選び方です。ここは性格がはっきり分かれるところです。

ふたつめは、会社によって買取価格の差が大きいこと。買取価格は、その会社が「買い取ったあとに何ができるか」で決まります。リフォームして再販するのが得意な会社、土地として売るのが得意な会社、そのエリアに強い会社。得意なやり方が違えば、同じ家でも値段は変わります。1社の言い値だけで決めてしまうと、ほかならもっと高かった、ということが起こり得ます。

みっつめは、「この物件は買取しかない」と思い込んでしまうこと。訳あり物件だから買取しか無理だろう、と最初から決めてしまう方がいますが、実際には仲介で購入される方が見つかる物件も少なくありません。買取を前提に話を進める前に、仲介で売った場合の見込みも聞いておく価値があります。

買取価格は、どう決まっているのか

もう一歩だけ、値段の中身に踏み込んでおきます。買取価格は、「今の家の値段」から出発して決まるのではありません。「買い取ったあと、いくらで再販できるか」から逆算して決まります。

再販できそうな金額から、リフォームや解体の工事費、持っている間の税金や取引の諸費用、そして会社の利益を差し引く。残った金額が、提示できる買取価格です。だから、同じ家でも「再販をどう描くか」が違えば、出てくる値段も変わります。リフォームして再販するのが得意な会社と、解体して土地で売るのが得意な会社では、同じ物件でも再販の考え方が違います。先ほどの「会社によって価格差が大きい」は、ここから来ています。

買取価格の内訳を書類と電卓で確認するイメージ

この逆算を知っておくと、提示された金額への見方が変わります。「なぜこの値段になるのですか」と聞いたとき、工事や再販の考え方をきちんと説明できる会社かどうか。それが、値段の妥当性を測るひとつの目安になります。

デメリットへの向き合い方

まとめると、こういう対策になります。

デメリット 対策
価格が仲介より下がる 仲介で売った場合の見込みと並べて比べてから決める
高値の可能性を試せない 時間に余裕があるなら、まず仲介で売り出す選択も検討する
会社ごとの価格差 1社の言い値で決めず、相場感を持ってから判断する
買取しかないと思い込む 買取と仲介の両方を扱う会社に、両方の目安を出してもらう

共通するのは、比べてから決める。これに尽きます。買取の値段だけを見て決めるのではなく、仲介ならいくらで売れそうか、期間はどれくらい違うか。並べて見れば、自分にとってどちらが合うかは、案外はっきりします。買取と仲介の仕組みの違いはこちらの記事にまとめています。

それから、その場で決めないことも大事です。「今日ご返事いただけるならこの金額で」と言われると、比べる時間がないまま決めることになりがちです。きちんとした値段なら、数日で消えたりはしません。急かされたときほど、一度持ち帰ってください。

それでも買取が向くのは、こんなとき

デメリットを分かったうえで、それでも買取を選ぶ方はいます。理由は、買取にしかない良さがあるからです。

相続税の納付や住み替えの日程など、期限が決まっているとき。買取は会社が買主なので、日程が読めます。内覧のたびに片付けて予定を空けて、それでもいつ売れるか分からない、という時間の読めなさがありません。

引き渡しの日程が決まって安心するイメージ

家の中の荷物をそのままにしたいとき、遠方で現地対応が難しいとき、ご近所に知られずに手放したいとき。それから、傷みが大きい、再建築不可、事故物件など、市場で購入される方が見つかりにくい事情があるとき。こうした家は仲介で長く売れ残ることがあり、その間の税金や管理を考えると、買取で早く手放したほうが結果として負担が軽いこともあります。

取引の条件にも、知っておきたい違いがあります。会社が買主になる買取では、引き渡したあとの建物の不具合について、売主の責任を免除する形で契約を結ぶことが多いです(免責の範囲は契約によるので、結ぶ前に必ず確認してください)。古い家を売ったあとまで心配を残したくない方にとっては、ここも買取を選ぶ理由のひとつになっています。

他社で断られた物件の相談先については、こちらの記事でお話ししています。

仲介のほうが向くのは、こんなとき

逆に、急ぐ理由がなく、需要のあるエリアで、状態もそれなりに良い家なら、仲介でじっくり購入希望の方を探すほうが手取りは増えやすいです。時間を味方にできる方は、仲介から始めて、売れ行きを見ながら考えるのでも遅くありません。売り出してから買取に切り替えることも、途中からできます。

当社の考え方

当社は、買取と仲介のどちらもお受けしています。だからこそ、ご相談のときは「買取ならこの金額」「仲介ならこれくらいで売れそう」と、両方の目安を並べてお渡しするようにしています。片方しかできない会社だと、どうしてもできるほうに話が寄ります。両方の数字を見てから、ご自分で選んでいただくのがいちばんだと考えているからです。

値段だけ知りたい、という段階のご相談でも構いません。査定だけの相談についてはこちらの記事をご覧ください。無理に買取へ誘導することはありません。

まとめ

買取のデメリットは、価格が仲介より下がること、高値の可能性を試せないこと、会社によって価格差があること。どれも、仲介の見込みと並べて比べれば、冷静に判断できます。そのうえで、期限や手間、物件の事情によっては、買取が合う場面ははっきりあります。大事なのは、買取か仲介かを先に決めつけずに、両方の数字を見てから選ぶことです。

いま買取を勧められていて迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。両方の目安をお出しします。

ご確認ください

この記事の内容は、当社の考え方と実務経験に基づくものです。買取と仲介の価格差や、どちらが合うかは、物件と状況によって変わります。具体的な金額は、個別の査定でお伝えします。

よくある質問

買取だと、どれくらい安くなりますか?

物件の状態や場所によって変わるため、一律には言えません。当社では、買取の目安と仲介で売った場合の見込みを並べてお伝えしていますので、差を見てから決めていただけます。

買取を勧められました。そのまま従っていいのでしょうか?

勧められた理由と、仲介で売った場合の見込みをセットで聞いてみてください。両方の数字を出したうえでの提案なら、比べて判断できます。買取の話しか出てこない場合は、別の会社の意見も聞いてみる価値があります。

買取のほうが結果的に得になることはありますか?

あります。仲介で売るために修繕や片付けの費用をかけ、売れるまでの税金や管理費を払い続けた場合と比べると、差が思ったより縮むことがあります。金額そのものだけでなく、かかる費用と時間まで含めて比べるのがおすすめです。

一度買取で相談したら、仲介には変えられませんか?

変えられます。相談の段階ではどちらにも決まっていませんし、仲介で売り出してから買取に切り替える、その逆の検討も含めて、途中で方針を変えることはよくあります。

買取は契約後にキャンセルされたりしませんか?

買取は会社が買主になるため、住宅ローンが通らず白紙になるといった、個人の買主特有の不確実さがありません。日程が読みやすいのは買取の特長です。

安く買いたたかれないか心配です。

その心配を消すいちばんの方法は、相場を知ってから決めることです。仲介で売った場合の見込みを聞き、急かされても即決しない。それだけで、極端に不利な判断はまず避けられます。

明石・加古川の訳あり不動産、まずはご相談ください

「売るかどうか迷っている段階」でも大丈夫です。買取と仲介、どちらで進めた場合の金額も比べられます。他社で断られた物件のご相談も歓迎です。